Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

児童情報含むUSBメモリを紛失、匿名で届く - 大阪市

大阪市立小学校の教員が、児童の個人情報含む私物のUSBメモリを紛失していたことがわかった。拾得者より匿名で郵送されたことにより判明した。

同市教委によれば、問題のUSBメモリは小学校教員の私物。2018年より務める現任校や前任校の児童や卒業生など、あわせて482人分の氏名や、学年、クラス、写真、学校生活の様子、テストの点数、作品などを保存していた。

3月24日にUSBメモリが同市教育委員会へ匿名で郵送され、問題が判明した。拾得者がデータの中身を確認したところ、同市教員のものと見られたため、送付したとのメッセージが同封されていたという。紛失した時期や経緯などについては、同市が調査を進めている。

同市では、私物のUSBメモリを利用することは可能だが、内部に個人情報を保存することは禁止されている。

今回の問題を受けて、現任校と前任校の校長と同教員で、対象となる児童56人の家庭を訪問し、保護者に対して経緯の説明と謝罪を行った。対象となる卒業生426人に対しては、書面を通じて謝罪を行う。

(Security NEXT - 2021/04/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

行政文書ファイル1冊が所在不明、匿名通報で発覚 - 関東財務局
中学校で生徒用端末から教員用資料が閲覧可能な状態に - 文京区
筆耕者が卒業証書の写真をインスタ投稿、匿名電話で判明 - 東京都
一部高校生の貸出用端末で成績情報が閲覧可能に - 静岡県
救急車出動先を知人にLINE送信、職員を懲戒処分 - 明石市
権限設定に不備、指導資料や名簿などが生徒から閲覧可能に - 宝塚市
臨床研究で患者データ漏洩、オーサーシップ問題から発覚 - 順天堂大
教諭が同僚の信用失墜を目的に情報漏洩 - 金銭私的流用から発覚
いじめ調査報告書、墨塗り処理に不備 - さいたま市
資料の墨塗りに不備、個人情報が参照可能に - 鹿児島県