SOCで「Exchange Server」への攻撃は未観測、PoCも未確認 - ラック
「Microsoft Exchange Server」の深刻な脆弱性が見つかった問題で、セキュリティオペレーションセンターを運営するラックは、同社において攻撃通信を観測していないことを明らかにした。
「Microsoft Exchange Server」の脆弱性は、セキュリティ更新プログラムが公開された現地時間3月2日時点で限定的な標的型攻撃が確認されており、その後、広範囲かつ無差別な攻撃が発生しているとして、米政府では、現地時間3月8日にすべての組織に対して注意喚起を行っている。
ラックによれば、同社SOCでは脆弱性を悪用してファイルの作成やコマンドの実行などを試みる通信は検知しておらず、同社において「実証コード(PoC)」も確認していないという。
一方、脆弱性の有無を調査する通信は観測済みで、今後実証コードが公開された場合、攻撃が活発化し、被害が拡大する可能性があると指摘。セキュリティ更新プログラムの適用や緩和策の実施、サーバの侵害調査などを呼びかけている。
(Security NEXT - 2021/03/09 )
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