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不正アクセスでデータ消去されるも情報流出の痕跡見つからず - 阪大

大阪大学は、学内宿泊施設予約システムが不正アクセスを受けた問題で、利用者の個人情報が流出した形跡はログより見つからなかったことを明らかにした。

同システムを運用するサーバが不正アクセスを受けたことが2020年12月1日に判明し、その後調査を進めていたもの。当初、同システムを利用した4万3213人、のべ4万6630件の個人情報が外部に流出した可能性があるとしていた。

同大によれば、同システムが稼働した2017年4月以前も含めて外部事業者がアクセスログを調査したところ、不正アクセスにより同システムのデータベースが消去されたことが判明した。

アクセスログよりデータベースを消去した操作の痕跡を確認する一方、データをダウンロードしたり、バックドアを設置するといった痕跡はログから見つからなかったという。

同システムは停止しており、同大では、学内宿泊施設の予約について手動で対応している。消去されたデータベースのバックアップはあるものの、今回不正アクセスを受けた同システムは再開せず、今後あらたなシステムの導入について検討を進めている。

(Security NEXT - 2021/02/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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