「sudo」脆弱性、Cisco製品にも影響 - アップデートを順次公開
「sudo」に脆弱性が明らかとなった問題で、Cisco Systemsは、影響を受ける製品に対してアップデートの提供を開始している。製品によってはリリースが4月となる製品があるほか、一部製品は提供日が未定となっている。
「sudo」は、異なるユーザー権限でコマンドを実行するためのプログラム。ヒープバッファオーバーフローの脆弱性「CVE-2021-3156」が存在し、悪用されるとroot権限を奪われるおそれがある。
同脆弱性についてCiscoでは、同社スイッチのほか、ネットワーク管理製品、コミュニケーションデバイス、クラウドサービスなど、12製品が脆弱性を受けることを明らかにしている。2製品についてはアップデートをリリース済みだが、10製品は準備中としており、一部製品では4月となるほか、「Cisco Nexus 7000シリーズ」など2月16日時点で提供予定日が未定の製品もある。
また「Cisco Connected Mobile Experiences」「Cisco Policy Suite」「Cisco Prime Infrastructure」「Cisco Mobility Unified Reporting and Analytics System」「Cisco One Platform Kit (onePK) All-in-One Virtual Machine」「Cisco UCS Director」の6製品については影響を調査中としており、今後アドバイザリを更新していく予定。

脆弱性が含まれる製品とアップデートの提供状況。Fixバージョンが空欄となっている製品は提供日が未定となっている(表:Cisco Systems)
(Security NEXT - 2021/02/16 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
Atlassian、前月更新で脆弱性46件を修正 - クリティカル9件含むも影響は限定的
NVIDIAのAI基盤「NeMo Framework」に複数脆弱性 - 修正版が公開
「Trend Micro Apex One」のEDR機能に脆弱性 - パッチは2026年1月に公開
約4万件の脆弱性から分析、2025年の危険な「脆弱性タイプ」トップ25
「LangChain」に深刻な脆弱性 - APIキー流出のおそれ
Fortraの特権アクセス管理製品「BoKS」に脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIAのロボティクス基盤「Isaac Launchable」に深刻な脆弱性
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告
「n8n」に深刻なRCE脆弱性 - 乗っ取りや情報漏洩など広く影響
