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ソフト開発会社がマルウェア開発か - ソフォスが指摘

ソフォスは、暗号資産(仮想通貨)をマイニングするマルウェア「MrbMiner」が、イランに拠点を置く小規模なソフトウェア開発会社によって作成されたものであるとの見方を示した。

「MrbMiner」は、2020年9月にTencentが報告したマイニングマルウェア。ファイル情報の特徴的な文字から命名された。ブルートフォース攻撃で「Microsoft SQL Server」をターゲットに感染活動を展開することで知られている。

ダウンローダーが外部ウェブサーバよりzipによるアーカイブされたマイナーをダウンロード。コマンド&コントロールサーバと接続してプログラムを実行する。

ソフォスは、マイニングを行うペイロードや構成ファイルにおいて、イランを拠点とするソフトウェア企業の名称が一部にハードコードされていることを発見したという。さらにプログラムの構成、ドメイン、IPアドレスなど、同社と関連を示唆する多くの情報があり、今回の攻撃における発生源であるとの見方を示した。

同社は、同マルウェアについてメモリの搭載量が多いなど、リソースが潤沢に割り当てられることも多いデータベースサーバを標的にしていると指摘。暗号通貨の採掘を狙う攻撃は過小に評価されることも多いが、システムが侵害されると、ランサムウェアをはじめ、別の脅威にさらされる可能性もあるため、早期に感染の兆候を把握する必要があると指摘している。

(Security NEXT - 2021/02/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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