2020年4Qのインシデントは1割減 - マルウェアサイトは倍増
JPCERTコーディネーションセンターは、2020年第4四半期におけるインシデントの状況を取りまとめた。全体の件数は前四半期から減少したが、サイト改ざんやマルウェアサイトは増加している。
同センターによると、同四半期にウェブフォームやメール、ファックスなどで同センターへ寄せられたインシデントの報告件数は1万3066件。前四半期の1万3831件から6%減少した。
各報告から重複を除いたインシデント件数は7429件で、前四半期の8386件から957件の減少。月別に見ると、10月が2883件、11月が2087件、12月が2459件だった。サイト管理者などに対応を依頼した「調整件数」は4220件で、前四半期の4807件から11%減少している。
インシデントの内訳を見ると、「フィッシングサイト」が5015件で前四半期の5845件を14%下回った。脆弱性の探索や侵入、感染の試行などを検知した「スキャン」行為も前四半期の1380件から減少し、1086件だった。
「DoS/DDoS」は5件で前四半期の8件から減少。いずれも10月に発生したものだという。「標的型攻撃」も10件と、前四半期の16件から減少している。「制御システム関連」は前四半期から引き続き報告は寄せられなかった。
一方、「ウェブサイト改ざん」は404件で、前四半期の374件から8%増。また「マルウェアサイト」も324件で、前四半期の158件から倍増。特に11月は143件と集中している。
(Security NEXT - 2021/01/22 )
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