2020年4Qの脆弱性登録は1423件 - 前年同期の3分の1
2020年第4四半期に脆弱性対策情報データベース「JVN iPedia」に登録された脆弱性情報は1423件だった。減少傾向が続いており、前年同期の3分の1に縮小している。
「JVN iPedia」は、2007年4月より公開されている脆弱性対策情報のデータベース。国内のソフトウェア開発者が公表した情報をはじめ、脆弱性情報ポータルサイト「JVN」、米国立標準技術研究所(NIST)による脆弱性データベース「NVD」の公開情報などを収録している。
情報処理推進機構(IPA)によれば、同四半期に登録された脆弱性情報は1423件。前四半期の3082件から半減した。内訳を見ると、国内製品開発者による登録情報が3件、「JVN」の掲載情報が179件、「NVD」の情報が1241件。累計登録件数は12万5388件で、英語版はあらたに29件登録され、累計2217件となった。
おもに「NVD」の情報が減少していることを理由として、2020年第2四半期以降、特に目立って減少。前年同期と比較すると、約3分の1の水準にまで下がった。
登録された脆弱性を種類別に見ると、「不適切な権限管理」が138件でもっとも多く、「クロスサイトスクリプティング」が136件、「不適切な入力確認」が84件、「情報漏洩」が75件で続く。
(Security NEXT - 2021/01/21 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「ConnectWise Automate」に悪用リスク高い脆弱性 - 早急に対応を
Cisco製IPフォンや侵入検知エンジン「Snort 3」などに脆弱性
Ruijie製ブリッジ「RG-EST300」に非公開SSH - 修正予定なし
バッファロー製Wi-Fiルータ「WXR9300BE6Pシリーズ」に脆弱性
NVIDIAの「Jetson Linux」やロボティクス開発環境に脆弱性
「Apache NMS.AMQP」に深刻な脆弱性 - アップデートや環境移行を呼びかけ
ビデオ会議の「Zoom」に複数脆弱性 - 最新版に更新を
米政府、国家支援攻撃者によるF5侵害受け緊急指令
F5、「BIG-IP」「F5OS」の複数脆弱性に対応 - 最新版へ更新を
米当局、「AEM Forms」の深刻な脆弱性狙う攻撃に注意喚起