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JNSAが選ぶ2020年10大ニュース、気になる1位は……

日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は、2020年に発生したセキュリティ関連の事故やニュースについて、社会へ与えた影響の大きさや重大性より十大ニュースを選定した。

1位は「新型コロナウイルス感染症 七都道府県に緊急事態宣言」。新型コロナウイルス感染症の拡大により、生活様式が変化し、テレワークの導入が進んだが、緊急事態宣言を受けて緊急導入する企業も多く、セキュリティに関する懸念が残った。

2位に選ばれたのは「ドコモ口座サービスで不正利用発覚」。ドコモ口座を利用していない銀行利用者においても被害が発生する可能性があることが判明し、社会に不安を引き起こした点を重視した。

3位は9月16日に発足した菅内閣が目玉政策として発表した「デジタル庁」。利便性の高い行政システムの提供や、日本全体のDXの進展における司令塔の役割を果たすとして、21年秋までに新設を見込まれている。2020年のセキュリティ十大ニュースは以下のとおり。

1位:新型コロナウイルス感染症 七都府県に緊急事態宣言(4月7日)
2位:ドコモ口座サービスで不正利用発覚(9月8日)
3位:「デジタル庁」21年に設置へ(9月18日)
4位:東証システム障害で終日売買停止(10月1日)
5位:進化を続けるマルウェア「Emotet」の感染急増(9月4日)
6位:防衛関連企業、不正アクセス事案の調査結果を公開(2月12日)
7位:GoTo利用し無断キャンセル 千葉のホテル、被害63万円分(10月29日)
8位:期待のISMAP運用開始(6月12日)
9位:カプコン、標的型ランサムウェアで最大35万人の個人情報流出か(11月16日)
10位:経産省、IoTセキュリティ・セーフティ・フレームワーク(IoT-SSF)を策定(11月5日)

(Security NEXT - 2020/12/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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