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最新版「CentOS 8」も2021年末でサポート終了 - 大幅方針転換で混乱も

11月に「CentOS 6」がサポート終了を迎えたが、最新版となる「CentOS 8」も2021年末にサポートが終了することとなった。CentOS Projectでは、大きくコンセプトが異なる「CentOS Stream」に注力する方針を示しており、利用者において混乱が生じている。

「CentOS」は「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」の互換性を持つダウンストリームビルド。同プロジェクトでは、安定し、予測や管理ができる再現可能なプラットフォームであるとコンセプトを掲げてきた。

これまで最新版となる「CentOS 8」では、「Red Hat Enterprise Linux 8」のサポート終了日である2029年5月31日までサポートすると表明していた。

しかし、12月に入り同プロジェクトでは、「CentOS 8」の提供を2021年12月31日に終了すると発表。「Red Hat Enterprise Linux」の開発ブランチとして位置づけられる「CentOS Stream」にフォーカスするとの大幅な方針転換を示した。

サポートが終了すると、セキュリティパッチを含むアップデートも提供されなくなる。「CentOS 6」の終了にともない、「CentOS 8」への移行を進めてきたユーザーも多数いると見られ、急な決定に混乱が生じている。「CentOS 7」については、当初のライフサイクルを維持し、2024年6月30日までサポートするとしている。

(Security NEXT - 2020/12/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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