Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Palo Altoの「Expedition」に複数脆弱性 - 2024年末にEOL

ファイアウォール環境の移行機能などを提供するPalo Alto Networksのマイグレーションツール「Expedition」に複数の脆弱性が明らかになった。修正版の入手は可能だが、ツールそのものは2024年末にサポートを終了しており注意が必要となる。

同社は現地時間1月8日にアドバイザリを公開し、あわせて5件の脆弱性について明らかにしたもの。攻撃者は同ツールにおいてデータベースにおける任意のデータを読み取ったり、任意のファイルの生成、読み取り、削除が可能になるとし、重要度を「高(High)」とレーティングしている。

具体的には、データベース内のユーザー名やパスワードのハッシュ、デバイス構成、APIキーが読み取られる可能性があるSQLインジェクションの脆弱性「CVE-2025-0103」や、クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2025-0104」が判明した。

共通脆弱性評価システム「CVSSv4.0」におけるベーススコアを見ると、今回判明した脆弱性において「CVE-2025-0103」がもっとも高く「9.2」と評価されており、「CVE-2025-0104」が「7.0」で続く。

脆弱性の影響はバージョンによって異なるが、2024年12月5日にリリースした「同1.2.101」ではいずれの脆弱性も解消されている。アドバイザリを公開した時点で脆弱性の悪用は確認されていない。

(Security NEXT - 2025/01/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト
個人情報含む契約書類を誤送信、アドレス帳で選択ミス - 新潟県
生徒情報含むデータを第三者メアドへ誤送信 - 鹿児島高
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
中国電力にサイバー攻撃 - 設定不備のリモート接続機器より侵入
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ