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Dell製シンクライアントOSに深刻なRCE脆弱性 - 更新や運用環境の確認を

くわえて「FTP」サーバにはクライアントより書き込みができるようあえて設定された「INIファイル」が存在。「FTP」サーバへアクセスできる環境より、認証情報なしに「INIファイル」を改ざんできるという。

また「FTP」サーバに認証情報が設定されていた場合も、「INIファイル」はクライアント間で共有されるため、互いに「INIファイル」を変更することが可能だと指摘している。

さらに同OSを搭載したデバイスは、FTPサーバへ接続した際に、ユーザー名を含む「INIファイル」を検索し、読み込む仕様となっている脆弱性が判明。同ファイルも書き込みが可能で、あらゆる設定の指定に利用されており、これらが制御されるおそれがあるという。

今回の問題を受けてDellは、これら脆弱性に対処した「同8.6 MR8」をリリースした。「同9」は脆弱性の影響を受けない。

更新できない場合は、「Dell Wyse Management Suite」の活用や「HTTPS」プロトコルを利用し、サーバをファイルを読み取り専用にするといった運用の見直しなどを呼びかけている。

(Security NEXT - 2020/12/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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