Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Dell製シンクライアントOSに深刻なRCE脆弱性 - 更新や運用環境の確認を

Dell Technologiesのシンクライアント端末向けOS「Dell Wyse ThinOS」にリモートよりコードを実行されるおそれがある深刻な脆弱性が含まれていることがわかった。

「同8.6」および以前のバージョンに「CVE-2020-29491」「CVE-2020-29492」が判明したもの。同OSでは、ローカルの「FTP」サーバを用いてメンテナンスすることがデフォルトとなっており、同社からも推奨されていたため多くの環境で利用されているが、こうしたリモートの保守環境に脆弱性が明らかとなった。

脆弱性を悪用されると、リモートでコードを実行されたり、デバイス上のファイルにアクセスされるおそれがある。いずれの脆弱性も共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」におけるベーススコアが最高値である「10」、「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

同社へ脆弱性を6月に報告し、アップデートのリリースとあわせてアドバイザリを公開したCyberMDXによれば、同製品では「FTP」サーバより「ファームウェア」や「パッケージ」「INIファイル」を取得するよう推奨しているが、「FTP」サーバは資格情報を持たない「anonymous」として運用され、設定に用いられる「INIファイル」に署名が行われていないことが判明した。

(Security NEXT - 2020/12/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
「Dell CloudLink」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 独自修正も
Apple、「macOS Tahoe 26.1」をリリース - 脆弱性105件を修正
「Cisco ASA/FTD」脆弱性がDoS攻撃の標的に - 修正を再度呼びかけ
「React Native CLI」に脆弱性 - 外部よりコマンド実行のおそれ
コンタクトセンター向け製品「Cisco Unified CCX」に深刻な脆弱性