Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Fortinet製VPN使う脆弱なホスト情報が公開 - 平文パスワードなども

JPCERTコーディネーションセンターは、既知の脆弱性が修正されていないFortinet製品を利用するホストのリストが公開されているとして注意を呼びかけた。国内の情報も含まれている。

「FortiOS」の「SSL VPN」に明らかとなった脆弱性「CVE-2018-13379」の影響を受けるホストの情報が公開されていることが判明したもの。同センターによると、ホストのIPアドレスにくわえて、ユーザーアカウント名、平文のパスワードなどの情報も含まれるという。

同脆弱性を悪用されると、「SSL VPN」経由で組織ネットワークの内部へ侵入され、情報の窃取やマルウェアを感染させるといった攻撃を受けるおそれがある。脆弱なVPN機器は、被害が拡大する二重恐喝型ランサムウェアの感染経路としても指摘されており、特に注意が必要だ。

同脆弱性に関しては、これまでも国内において探索行為が確認されており、2019年9月に同センターが注意喚起を行っている。

問題のリストは、攻撃者が脆弱性を悪用可能であることを確認した上で作成したものとみられ、国内組織に関する情報も含まれていた。同センターでは、連絡が取れる対象組織については情報提供など対応を進めている。

(Security NEXT - 2020/11/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

DB管理ツール「pgAdmin4」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
「Apache Causeway」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
ファイル転送サーバ「SolarWinds Serv-U」に脆弱性 - 「クリティカル」も複数
SonicWall製ファイアウォールにDoS脆弱性 - SSL VPN有効時に影響
エプソン製プロジェクターに脆弱性 - 310機種に影響
「FortiOS」に3件の脆弱性 - アップデートで修正
米当局、「Chromium」ゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 派生ブラウザも警戒を
「Monsta FTP」に深刻な脆弱性 - 8月のアップデートで修正済み
米当局、「FortiWeb」の脆弱性悪用に注意喚起
「FortiWeb」に悪用済み脆弱性が判明 - 今月2件目