ランサム攻撃受けた国内企業の約3割が身代金払う - 平均1.23億円
国内企業の半数超がランサムウェアの攻撃を直近1年間に受けており、32%が身代金を支払ったとする調査結果をCrowdStrikeが取りまとめた。平均支払額は1億2300万円だったという。
同調査は、同社が調査会社Vanson Bourneを通じて2020年8月から9月にかけて実施したもの。米国をはじめ、イギリスやフランスをはじめとするヨーロッパ6カ国や中東、インド、シンガポール、オーストラリア、日本における主要産業企業のIT関連部門の意思決定者1100人やITセキュリティ担当者1100人が回答した。日本からは200人が回答している。
同調査によれば、国内では28%は直近1年間に1回以上、24%は1回攻撃を受けた企業に勤務していると回答。あわせると52%にのぼる。
攻撃を受けた企業へ勤める回答者のうち、32%がランサムウェアへの対応として身代金を支払ったと答えた。平均額は1億2300万円(117万ドル)で、42%が攻撃者との交渉を試みたという。
グローバルの平均では56%が所属する組織がランサムウェアによる攻撃を受けており、特にインドは74%と高い。オーストラリアが67%で続く。一方イギリスは39%でもっとも少ない。米国は58%だった。
(Security NEXT - 2020/11/27 )
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