「国内のみ」狙う偽Amazonのフィッシング - 100万件以上の日も
標的を日本国内に絞り込んだAmazonを装う大規模なフィッシング攻撃が確認されている。特に8月以降、増加傾向にあるという。
日本プルーフポイントによれば、問題のフィッシングキャンペーンは、2020年6月ごろより展開されているもので、国内組織や国内に拠点を持つ組織で確認されているという。
8月ごろより規模が拡大しており、8月後半には同社が確認しているだけで1日あたり12万2000件のフィッシングメールを観測。9月には約3倍となる42万4000件、10月に入ってからは75万件にのぼった。10月中旬の時点で、1日あたり100万件以上となる日もあるという。
フィッシングメールは、「アカウントの確認」「支払い情報の確認」「不審なログインの検知」などと称して偽サイトへ誘導する典型的な手口だという。
誘導先のフィッシングサイトでは、アカウント情報のほか、氏名、誕生日、郵便番号、都道府県、住所、会社名、電話番号などの個人情報を詐取するほか、クレジットカード情報についてはチェックデジットを確認する機能を備えていた。

日本国内を狙ったAmazonを装うフィッシング攻撃の推移(グラフ:日本プルーフポイント)
(Security NEXT - 2020/10/27 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
2Qの個人「サポート詐欺」相談は912件 - 検挙後に減少
6月はフィッシング報告が減少、証券関連影響 - URLは増加
PyPI上に不正コード含む「num2words」 - 開発者がフィッシング被害
草津市指定管理者の運営2サイトが改ざん被害 - 偽警告を表示
インシデントが前四半期比37.3%増 - サイト改ざんが約2.4倍
一部利用者でメールアドレスが変更される被害 - So-net
学生や教職員のアカウント情報が暗号化被害 - 東海大
婚活イベント情報サイトから情報流出 - フィッシング調査から判明
【特別企画】使える「脅威インテリジェンス」とは - 単なる情報ソースで終わらせないために
RSSフィードが改ざん、外部サイトのリンク混入 - リョーサン菱洋HD