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東証障害、売買停止後も内部で約定発生 - マニュアル誤記載も

今回の障害で共有ディスク装置の切り替えが正常に動作しなかった問題について、設定値に不備があったことがこれまでも判明している。

このような設定となった背景について東証は、富士通が用意したマニュアルには、15秒後に自動切換えが動作するとの記載があったと説明。

2015年9月より稼働していた過去のシステムも同様の設定で運用されており、実績を踏まえて設定値を決定したが、実際はメモリ障害の場合に自動で切り替わらない状態だった。

富士通では、システムの出荷時に仕様を机上にて確認していたものの、実際のテストは行われていなかったという。

東証側でも設定値とマニュアルの整合性については富士通内の製品出荷プロセスで検証されているとして、ネットワーク故障に関するテストは実施したが、メモリ故障を想定したテストは行われていなかった。

また自動に切り替わることを前提に障害時の対応手順を準備していたため、手動による切り換えに時間を要したと説明している。

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マニュアルの内容と実際に設定が一致していなかった(図:東証)

(Security NEXT - 2020/10/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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