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eコマースプラットフォーム「Magento」に複数の深刻な脆弱性

eコマースプラットフォーム「Magento」にSQLインジェクションなど深刻な脆弱性が複数明らかとなった。Adobe Systemsは、セキュリティアップデートを定例外でリリースし、利用者へアップデートを呼びかけている。

アドバイザリを公表し、あわせて9件の脆弱性を明らかにしたもの。「Magento Commerce」「Magento Open Source」において、すべてのプラットフォームが影響を受けるという。

重要度が3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は2件。「CVE-2020-24407」は、許可リストにないファイルのアップロードが可能となる脆弱性で、悪用されるとコードを実行されるおそれがある。さらにデータベースの読み込みや書き込みが可能となるSQLインジェクションの脆弱性「CVE-2020-24400」が明らかとなった。

また認証不備の脆弱性4件のほか、クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2020-24408」、セッション管理の脆弱性「CVE-2020-24401」など、重要度が1段階低い「重要(Important)」とされる脆弱性6件や、さらに1段階低い「中(Moderate)」とされる脆弱性1件に対応している。

クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2020-24408」以外については、いずれも悪用に管理者権限による認証が必要だとしている。

(Security NEXT - 2020/10/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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