WP向けプラグイン「File Manager」脆弱性、国内でも悪用被害
「WordPress」向けプラグイン「File Manager」に深刻な脆弱性が見つかった問題で、国内においても被害が報告された。セキュリティ機関が注意を呼びかけている。
同プラグインは、コンテンツマネジメントシステム(CMS)である「WordPress」において、ファイルの管理機能を実装できるプラグイン。認証なしにファイルを特定ディレクトリにアップロードし、任意のコードが実行可能となる脆弱性「CVE-2020-25213」が9月に入り、明らかになった。
プラグインの開発者は、同脆弱性へ対処した最新版となる「同6.9」を9月1日にリリースしているが、リリース前よりゼロデイ攻撃が発生していた。国内に対し、脆弱性の悪用を試みる通信もすでに確認されており、JPCERTコーディネーションセンターが注意喚起を行っている。
同センターによれば、同脆弱性を悪用した攻撃によるインシデントの報告が国内企業より寄せられているという。
同プラグインの利用者に対し、アップデートが未実施の場合は早急に対応するよう促すとともに、悪意あるファイルが同プラグインの特定ディレクトリ上にアップロードされていないか確認するよう呼びかけている。
(Security NEXT - 2020/09/17 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「GarageBand」にセキュリティアップデート - 脆弱性1件を修正
「JSONata」にプロトライプ汚染の脆弱性 - アップデートにて修正
「WordPress」向けのマルウェア対策やWAFプラグインに脆弱性 - 公開中止に
Cisco、「IOS XR」に関するセキュリティアドバイザリ7件を公開
「Apache Tomcat」に脆弱性、2月の更新で修正済み - 「同8.5」系統は3月末にEOL
Palo Altoの「PAN-OS」や「GlobalProtect App」に脆弱性
バックアップ製品「Arcserve UDP」に脆弱性 - 影響大きくPoCも公開
ファイル転送製品「FileCatalyst」に深刻な脆弱性 - 2023年8月の更新で修正
SonicWallの「SonicOS」やメールセキュリティ製品に脆弱性
ビデオ会議サービス「Zoom Rooms」に複数の脆弱性