Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2020年2Q、「Portmap」悪用のリフレクション攻撃が増加

2020年第2四半期は、「portmap」プロトコルを悪用したリフレクション攻撃の増加が目立った。

A10ネットワークスが、2020年第2四半期におけるDDoS攻撃の状況について取りまとめたもの。

同社によれば、リフレクション攻撃では外部に開放された111番ポートで動作する「portmap」を踏み台とした攻撃が約182万件にのぼり、同四半期に最も多く用いられたという。「SNMP」「SSDP」を用いた攻撃がそれぞれ約170万件で続いた。

リフレクション攻撃の発信国を見ると、同四半期は「米国」が約159万件で最多。「portmap」の悪用増加が影響し、従来トップだった「中国」を上回る攻撃が観測された。次いで「中国」が約139万件、「韓国(約78万件)」「ロシア(約70万件)」「インド(約28万件)」が続いた。

一方、DDoSに悪用される「ボット」をホスティングしている国を見ると、中国が15%でもっとも多く、「ベトナム(12%)」「台湾(9%)」とアジア勢が続いた。

(Security NEXT - 2020/09/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

1月のDDoS攻撃件数、前月比29%増 - IIJレポート
2023年12月のDDoS攻撃、前月比3割減 - 規模も縮小
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
約194GbpsのDDoS攻撃を観測 - 22分にわたり継続
DDoS攻撃が大幅減 - 一方で約147Gbps超の攻撃も
9月に399件のDDoS攻撃を観測、前月比1割減 - IIJレポート
3Qのインシデント、前期四半期比25%減 - 「サイト改ざん」が大幅減少
150時間近く継続する複合DDoS攻撃 - 最大115Gbpsのトラフィック
2Qのインシデント件数、前四半期比6%減 - 「スキャン」半減
5月はDDoS攻撃が3割減、6時間超にわたる攻撃を観測 - IIJレポート