6月のDDoS攻撃、前月比約1.5倍に - IIJレポート
インターネットイニシアティブ(IIJ)は、6月に同社が観測したDDoS攻撃の状況を取りまとめた。攻撃件数は前月比約1.5倍へと拡大した。
同社のDDoS攻撃対策サービスで対処したDDoS攻撃の動向を取りまとめたもの。6月に検出された攻撃件数は700件で、前月の467件から約1.5倍に増加した。
1日あたりの平均攻撃件数は23.3件で、前月の15件から8.3件増。日によって攻撃件数のばらつきが見られ、6月6日には月内でもっとも多い70件の攻撃が検出された。一方で翌週13日以降の土曜日はいずれも10件以下で推移するなど攻撃が減少する傾向が見られる。
同月に観測された攻撃でもっとも規模が大きかったのは、SSDPを用いたリフレクション攻撃。約824万ppsのパケットにより、最大で21.4Gbpsのトラフィックが発生した。最大32.1Gbpsの攻撃が発生した前月より下回るが、パケット数は約296万ppsから増加している。
また同攻撃は、同月において持続時間がもっとも長い攻撃でもあり、1時間19分にわたって攻撃が続いたという。

攻撃の推移。6月13日以降、土曜日に攻撃が減少する傾向が見られた(グラフ:IIJ)
(Security NEXT - 2020/08/05 )
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