Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Ciscoの複数ネットワーク管理製品に深刻な脆弱性 - 認証回避や遠隔操作のおそれ

一方、同社のSD-WANソリューションである「Cisco SD-WAN Solution Software」では、細工したパケットによりバッファオーバーフローが生じる脆弱性「CVE-2020-3375」が判明した。「CVSSv3」のベーススコアは「9.8」、重要度は「クリティカル(Critical)」。脆弱性を悪用することで、認証なしにリモートよりroot権限でコマンドの実行など操作が可能になるという。

さらに管理ツールである「Cisco SD-WAN vManage Software」のウェブ管理インタフェースにおいても認証回避の脆弱性「CVE-2020-3374」が判明した。「CVSSv3」のベーススコアは「9.9」とさらに高く、重要度は「クリティカル(Critical)」。

悪用にはユーザー認証が必要となるが、HTTP通信を細工して認証をバイパスすることで、本来持つ権限以上の操作がリモートより可能。機密情報の漏洩や設定の変更などが行われるおそれがある。

同社はこれら製品に関して脆弱性を修正するアップデートをリリース。利用者へ注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2020/08/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

CiscoやSonicWallのゼロデイ脆弱性悪用に注意喚起 - 米CISA
「Node.js」のアップデートが再延期 - 年明け2026年1月7日を予定
SonicWallのリモートアクセス製品「SMA1000」にゼロデイ脆弱性
「Apache Airflow」の開発用拡張コンポーネントにRCE脆弱性
NVIDIAのロボティクスやAI開発向けシミュレーション基盤に脆弱性
Ciscoのメールセキュリティ製品にゼロデイ攻撃 - 構成や侵害状況の確認を
Fortinet複数製品の認証回避脆弱性、悪用が発生 - 設定確認を
「Apache Commons Text」旧版に深刻な脆弱性 - 「FileMaker Server」に影響
「Chrome」にアップデート - 「WebGPU」「V8」の脆弱性を解消
SAP、月例パッチで脆弱性15件を修正 - 「クリティカル」も