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開示資料の墨塗り部分に個人情報、強い光で判読可能に - 和歌山市

和歌山市は、不開示とすべき個人情報が判読できる状態で資料を交付したことを明らかにした。

同市によれば、6月9日に交付した開示資料において、不開示とすべき個人情報が判読できる状態となっていたもの。問題の開示資料は、和歌山市情報公開・個人情報保護審査会委員名簿で、同委員5人の生年月日や性別など文字の一部が判読可能になっていた。

7月6日、開示資料の不開示部分が見えるとの指摘があり、開示請求者から資料を預かって確認、判明した。

同士では同資料の開示にあたり、個人情報の部分を墨塗りし、裏面からや自然光で透かした場合も文字が確認できないよう確認。複写せずそのまま交付したが、強力な光で黒塗り部分を透かすと、文字が判別できる状態だったという。

同市では対象となる委員に電話で謝罪。今後は情報公開事務取扱要綱に従い、開示資料の不開示部分について黒塗りした後、複写することを徹底して再発を防止したいとしている。

(Security NEXT - 2020/08/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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