Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2019年のシンクライアント端末市場、前年比53.6%増

2019年における国内のシンクライアント専用端末市場は、出荷台数が前年比53.6%増と大幅に増加した。クライアント仮想化ソリューション市場やクライアント仮想化サービス市場についても、2桁成長を記録したという。

IDC Japanが、国内クライアント仮想化市場の動向について調査を実施し、結果を取りまとめたもの。「シンクライアント専用端末」「クライアント仮想化ソリューション」「クライアント仮想化サービス」の各市場動向について分析した。

2019年におけるシンクライアント専用端末の出荷台数は、前年比53.6%増となる37万4107台。金融、通信、情報サービス、製造で大型案件があり、2008年の市場調査開始以来、もっとも多い出荷台数となった。

クライアント仮想化ソリューションの売上額は7026億円で前年比11.8%増加。クライアント仮想化サービスの売上額についても、789億円で前年比16.6%増となっている。

クライアント仮想化システムは、オンプレミスとDaaSが混在するハイブリットな構成もあり、製品構成や提供形態が複雑化していると同社は分析。それにともない投資額は増加傾向にあり、導入前のアセスメントやPoCを含めたコンサルティングの割合も高まっているという。

(Security NEXT - 2020/07/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

セキュ企業がセキュ企業へ出資する国内ファンド - ミドル以降中心に約30社へ
主要上場企業のDMARC導入が加速 - 本格運用はドメイン全体の5%未満
日立システムズ、セキュアブレインを吸収合併 - MSS事業拡大に注力
2023年上場関連企業による個人情報事故は175件 - TSR
電子政府が推奨する「CRYPTREC暗号リスト」が改定
2020年度の国内WAF市場、前年度比15.9%増
国内上場企業が優先対処したいリスク、上位に「サイバー攻撃」
セキュリティ産業を創出する人材の育成を目指した「SecHack365」 - 個性を伸ばす「しくみ」
2021年の悪質ECサイト報告数、前年の約1.7倍に
2021年の上場関連企業の個人情報事故は137件 - TSRまとめ