Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Apache Tomcat」に脆弱性 - DoS攻撃受けるおそれ

「Apache Tomcat」の開発チームは、「HTTP/2リクエスト」の処理でサービス拒否が生じるおそれがある脆弱性を明らかにした。アップデートを呼びかけている。

細工された「HTTP/2リクエスト」のやり取りで数秒間の高負荷が生じ、処理が重なることでサービス拒否を引き起こす脆弱性「CVE-2020-11996」を公表したもの。リモートより悪用されるおそれがあり、重要度は4段階中、上から2番目にあたる「重要(Important)」とレーティングされている。

5月21日に開発者のメーリングリストで脆弱性の可能性に言及せず報告された問題だったが、調査を行ったところ、サービス拒否を引き起こすことが判明した。開発チームでは、6月7日にリリースした「Apache Tomcat 10.0.0-M6」「同9.0.36」「同8.5.56」にて脆弱性を修正済みであることを明らかにし、同バージョン以降に更新するようあらためて利用者へ呼びかけている。

(Security NEXT - 2020/06/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
Adobe、複数製品にアップデート - 250件以上の脆弱性を解消
Pythonの「tarfile」モジュールに脆弱性 - クリティカルも
「M365 Copilot」に情報漏洩の深刻な脆弱性 - すでに修正済み