Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

クラウド設定のテンプレ、設定ミスがクラウド環境全体のリスクに

クラウドを構成する上で問題があるテンプレートが多く利用されていることがわかった。インシデントの原因となっている可能性もある。

米Palo Alto Networksが、公開情報や独自に収集したデータをもとに分析し、結果を取りまとめたもの。

同社によれば、クラウドインフラの設定をコードにより自動化する「Infrastructure as Code(IaC)」において、重大度が「高」から「中」程度の脆弱性を含んだテンプレートを、これまでに19万9000以上確認しているという。

同社の調査では、クラウドに関連するインシデントの約65%が単純な設定ミスに起因しており、問題あるテンプレートの利用が原因となっている可能性もある。

「IaC」は、組織においてセキュリティ対策をシステマチックに適用できるといったメリットがある一方、ちょっとした設定ミスがクラウド環境全体を危険にさらす場合もあると指摘している。

またクラウドストレージサービスの60%で、インシデント発生時の調査において重要となるログの記録が無効化されていたほか、クラウド上にあるデータベースについても、43%が暗号化されていなかった。

(Security NEXT - 2020/03/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ITインフラ監視ツール「Pandora FMS」に脆弱性 - アップデートで修正
「Active! mail 6」に「XSS」や「CSRF」脆弱性 - 修正版へ更新を
「PHP」に複数脆弱性 - セキュリティリリースが公開
ブラウザ「Chrome」の「Cookie暗号化保護」を破壊する「C4攻撃」
「Chromium」の脆弱性狙う攻撃 - 派生ブラウザ利用者も注意を
「Lucee」にクリティカル脆弱性 - 悪用コード公開済み
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性などに対応
「Cisco Unified CM」に深刻なRCE脆弱性 - ESリリースのみ影響
「Citrix Bleed 2」への懸念広がる - 提供元は「悪用未確認」強調
メッセージ保護アプリ「TM SGNL」の複数脆弱性、悪用リストに追加