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不正アクセス禁止法違反による年間検挙は816件 - 前年比1.4倍

2019年における不正アクセス禁止法違反による検挙は816件で、のべ234人を検挙した。他人のパスワードを用いた不正アクセスが大半を占めており、脆弱性攻撃による検挙は2件のみだった。

警察庁が不正アクセス禁止法違反の検挙状況などをまとめたもの。不正アクセスの認知件数は2960件。オンラインバンキングによる不正送金が1808件と61.1%を占め、オンラインショッピングの不正購入が12.7%、メールの盗み見など情報の不正入手が11.1%で続く。

不正アクセス禁止法違反による検挙は816件で、前年から252件増加した。検挙人数はのべ234人で前年から61人増となる。

内訳を見ると全体の9割超にあたる787件、222人が「不正アクセス行為」による検挙。他人のパスワードを不正に取得したり、保管したことによる検挙は29件、のべ21人だった。14歳から19歳の未成年が55人で23.5%にのぼる。

「不正アクセス行為」による検挙787件において手口を見ると、他人のパスワードを盗用してサーバにアクセスする「識別符号窃用型」が785件で99.7%を占めた。「セキュリティホール攻撃型」はわずか2件にとどまる。

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認知件数、検挙件数の推移(警察庁の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2020/03/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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