レンサバで運営されるウェブへの攻撃、約半数が「SQLi」
ジェイピー・セキュアは、レンタルサーバに導入されているウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)で検出した攻撃の動向を取りまとめた。「SQLインジェクション」を中心に、クロスサイトスクリプティング」「OSコマンドインジェクション」などで8割近くを占めたという。
同社が、GMOペパボのレンタルサーバ「ロリポップ!」に導入されている同社WAFで検出した攻撃動向について取りまとめたもの。2019年に検出した攻撃は約2億7898万件で、1日あたり約76万件の攻撃を検出した。
攻撃手法を見ると「SQLインジェクション」が47%でもっとも多く、「クロスサイトスクリプティング(19%)」「OSコマンドインジェクション(11%)」「WordPress設定ファイルの読み取り(9%)」が続いた。
「WordPress」を対象とした攻撃に絞ると、期間中に検出された攻撃は約9497万件。攻撃種類別では「SQLインジェクション」が43%、「WordPress設定ファイルの読み取り」が25%、「クロスサイトスクリプティング」が12%だった。2017年、2018年に注目を集めた「REST API」の脆弱性を悪用した攻撃は、0.5%ほどと大きく減少したという。
攻撃対象のディレクトリとしては、プラグインを格納する「/wp-content/plugins/」が33%、テーマを格納する「/wp-content/themes/」が32%で、あわせて3分の2近くを占めている。
(Security NEXT - 2020/03/06 )
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