Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ABBの発電所向け資産管理製品に脆弱性

ABBの発電所向け資産管理ソリューション「ABB Asset Suite」に脆弱性が明らかとなった。

「ABB Asset Suite」は、原子力発電所をはじめ、発電所などで採用されている資産管理ソリューション。同社によれば、グローバルにおいて原子力潜水艦の約半数が採用しているという。

今回、同製品のウェブインタフェースより直接オブジェクトを参照しており、各リソースへのアクセス制御を回避される「CVE-2019-18998」が明らかとなったもの。同脆弱性を悪用されるとアプリケーションのリソースへ直接アクセスされ、情報が漏洩するおそれがある。

共通脆弱性評価システムであるCVSSv3のベーススコアは「7.1」。同社は非公開で報告を受けたとしており、アドバイザリの公開時点で、脆弱性の悪用は確認されていないという。

同社は、脆弱性を修正した「同9.4.2.6」「同9.5.3.2」「同9.6.1」をリリース。できる限り早くアップデートを適用するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2020/02/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Fortinet「FortiOS」既知脆弱性の悪用を確認 - 認証回避のおそれ
Atlassian、前月更新で脆弱性46件を修正 - クリティカル9件含むも影響は限定的
NVIDIAのAI基盤「NeMo Framework」に複数脆弱性 - 修正版が公開
「Trend Micro Apex One」のEDR機能に脆弱性 - パッチは2026年1月に公開
約4万件の脆弱性から分析、2025年の危険な「脆弱性タイプ」トップ25
「LangChain」に深刻な脆弱性 - APIキー流出のおそれ
Fortraの特権アクセス管理製品「BoKS」に脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIAのロボティクス基盤「Isaac Launchable」に深刻な脆弱性
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告