Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

メッセージアプリ「WhatsApp」に情報漏洩の脆弱性

同報告書によれば、端末の侵害は、サウジアラビアの皇太子であるMohammed bin Salman氏から2018年5月に「WhatsApp」経由でmp4ファイルに見せかけて送信されたファイルが悪用されたものと見られている。

フォレンジック調査により、同月から翌月にかけてBezos氏の端末から通常の利用量を上回る大量のデータが送信されていることが判明。民間の事業者であるNSOグループの侵害ツール「Pegasus」が利用された可能性がある。

NSOグループの侵害ツールは、「WhatsApp」における「CVE-2019-3568」など複数の脆弱性を利用することが判明しており、FacebookとWhatsAppでは、同グループに対して2019年10月に訴訟を提起している。

一連の侵害は、Jeffery Bezos氏がオーナーを務めるWashington PostのジャーナリストだったJamal Khashoggi氏の殺害にも関連している可能性があるとし、国連では米国など当局による調査を求めている。

(Security NEXT - 2020/02/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

民泊事業者情報をサイトで誤公開、ファイル内に残存 - 北海道
Fortinet、「FortiOS」に関する複数の脆弱性を解消
「FortiSIEM」に深刻なRCE脆弱性 - 実用的な悪用コードも
医師や患者の個人情報など含む書類を紛失 - 関東信越厚生局
オンライン会議ツール「Zoom」に「クリティカル」脆弱性
ランサム攻撃、リモートアクセス機器経由で侵入 - サンリオ関連会社
サンリオ関連会社でランサム被害 - 個人情報が流出した可能性
米当局、「IE」「Excel」「WinRAR」の脆弱性悪用に注意喚起
「Chrome」にアップデート - 6件のセキュリティ修正
Adobe、13製品にセキュリティパッチ - 脆弱性68件に対応