Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

メッセージアプリ「WhatsApp」に情報漏洩の脆弱性

Facebook傘下のWhatsAppが提供するメッセージアプリ「WhatsApp」に細工したメッセージでローカルファイルを読み取られるおそれがある脆弱性が明らかとなった。

同アプリにおいてクロスサイトスクリプティングが可能となる脆弱性「CVE-2019-18426」が1月21日に公表されたもの。

iPhone版とデスクトップ版を組み合わせて利用している場合に影響があり、細工されたメッセージのリンクをプレビューするとローカルファイルを読み取られるおそれがあるという。

共通脆弱性評価システムであるCVSSv3.1における基本スコアは「8.2」で、重要度は「高(High)」。同社は12月から1月にかけてデスクトップ版「同0.3.9309」とiPhone版「同2.20.10」をリリース。すでに脆弱性へ対処しているが、リリース時に脆弱性の修正については言及していなかった。

今回公表された脆弱性との関連性は不明だが、同脆弱性のアナウンスが行われた翌22日、国連人権理事会の特別報告者が、「WhatsApp」経由で送付されたメッセージを介してAmazonのCEOであるJeffery Bezos氏のiPhoneがマルウェアによって侵害されたとする発表を行っている。

(Security NEXT - 2020/02/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
県サイト資料に非公開の個人情報、マスキング未処理 - 静岡県
職員用グループウェアがランサム被害、生徒情報流出か - 向上学園
自治体委託イベントの申込フォームに不備 - 個人情報が閲覧可能に
サイバー攻撃被害が判明、内部情報へアクセスされた痕跡 - BBT
個人情報含む記憶媒体紛失、教諭2人を懲戒処分 - 北海道
「AEM」に100件超の脆弱性 - 「クリティカル」も複数
オンライン会議ソフト「Zoom Rooms」に脆弱性 - 最新版で修正済み
地理情報サーバ「GeoServer」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局