12月のDDoS攻撃、前月比約2割減 - IIJまとめ
2019年12月に観測されたDDoS攻撃の件数は前月から約2割減少した。一方で前月を大きく上回る規模の攻撃が観測されている。
インターネットイニシアティブ(IIJ)が同社のDDoS攻撃対策サービスで対処したDDoS攻撃の動向を取りまとめたもの。2019年12月に同社が観測したDDoS攻撃は322件で、前月の401件から減少した。
1日あたりの攻撃件数は10.4件となり、前月の13.4件から大きく改善。日別に見ると5件から20件で推移しており、もっとも多かった12月14日は30件近くの攻撃が観測されている。
同月に観測された攻撃でもっとも規模が大きかったのは、LDAPとDNSを用いたリフレクション攻撃。約607万ppsのパケットにより、最大で61.34Gbpsのトラフィックが発生した。約70万ppsのパケットによる8.24Gbpsが最大だった前月を大きく上回る規模の攻撃が観測されている。
また同月にもっとも長時間継続した攻撃は38分にわたるもので、NTPを用いたリフレクション攻撃だった。

DDoS攻撃の検出動向(グラフ:IIJ)
(Security NEXT - 2020/02/03 )
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