Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Avastのブラウザ拡張機能が大量のデータを収集 - 研究者から懸念の声

しかし同氏は、タブやウィンドウの識別子と操作を追跡することにより、閲覧行動をかなり正確に再現できると指摘。

開いているタブの数、アクセスするサイト、閲覧時間、クリックやタブの切り替えなど多くの属性情報を取得しており、個人の識別につながりやすいSNSへのアクセスデータなども含まれる。

広範な情報を用いれば、高い精度で個人の識別が可能であるにも関わらず、匿名化しているとの同社認識のもと、許諾なしにデータが活用されているのではないかとの疑念を示した。あわせてプライバシーポリシーで、データを保持する期間についても明確な記載がないことへ言及している。

同氏からの報告を受け、「Firefox」や「Opera」では、公式サイトによる拡張機能の公開を中止。MozillaではAvastと話し合いを進めているという。一方「Chromeストア」では、引き続き公開されている模様だ。

Avastでは、セキュリティベンダーとしてこれまでもプライバシーの重要性をアピールし、プライバシー保護を特徴とする製品もリリースしている。情報収集に関する今回の指摘に対し、同社がどのような見解を示すのか、注目される。

(Security NEXT - 2019/12/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「PostgreSQL」にセキュリティアップデート - 「13系」は11月にEOL
米当局、「Trend Micro Apex One」に対する脆弱性攻撃に注意喚起
「Flowise」に深刻な脆弱性、パッチは未提供 - PoCが公開
チラシ案内先からイベント申込者情報が閲覧可能に - 佐賀のDC
不正アクセスでシステム障害、情報流出は調査中 - 三浦工業
「Microsoft Edge」にアップデート - 脆弱性5件を解消
「Trend Micro Apex One」ゼロデイ脆弱性の修正パッチが公開
ファイルサーバがランサム被害、データが暗号化 - 青果流通会社
子育て支援アプリを停止、「セキュリティ上の問題」 - 江崎グリコ
「セキュリティ・キャンプ2025ミニ」、10月にオンライン開催