Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

一部MSアプリで「OAuth」設定に不備 - アカウント奪取のおそれ

「Microsoft Azureアカウント」や「Microsoftアカウント」の乗っ取りに悪用されるおそれがある脆弱性が明らかとなった。すでに修正済みだという。

一部マイクロソフトアプリの「OAuth 2.0」による外部連携で、同社以外の第三者が用意したURLを無条件に信頼する問題が明らかとなったもの。同URLを用いてトークンを発行し、攻撃対象者に承認させることで、「Microsoft Azureアカウント」や「Microsoftアカウント」の乗っ取りが可能だった。

脆弱性を報告したCyberArk Softwareは「BlackDirect」と名付け、同問題を解説するウェブサイトをオープン。実証コード(PoC)を動作させた際の動画や、脆弱性の影響を受けるか確認できる機能を提供している。

CyberArkの研究者によれば、マイクロソフトのアプリでは、「OAuth 2.0」の承認要求で利用するリダイレクトURLに同社ドメインのホワイトリストを設定していたが不備があった。

一部アプリが指定するホワイトリストのサブドメインは、同社サービスを通じて誰でも取得できる状態にあり、ユーザーの許可なくそのまま信頼され、アクセストークンを発行できる状態だったという。

(Security NEXT - 2019/12/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

Salesforceのローコード開発ツールに脆弱性 - 設定リスクの指摘も
構成管理ツール「Salt」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「Kibana」に深刻な脆弱性 - 「Chromium」の既知脆弱性に起因
「IBM i」のFAX機能に権限昇格の脆弱性 - 修正パッチを提供
「GitHub Enterprise Server」に脆弱性 - アップデートを公開
米CISA、「AMI MegaRAC SPx」や「FortiOS」の既知脆弱性悪用を警告
「Firefox 140」がリリース - 脆弱性13件を解消
「FortiOS」などFortinet複数製品に脆弱性 - アップデートを
「Cisco ISE」に深刻な脆弱性、root権限奪取も - 修正版を公開
「NetScaler ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 早急に更新を