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気象庁報道発表のなりすましメールに注意 - 「地震警告アプリ」装い不正アプリに誘導

気象庁を装い、不正なアプリをインストールさせようとするメールが出回っているとして、同庁は注意喚起を行った。

同庁によれば、問題のメールは、地震や津波の早期警報を行うアプリケーションを開発したなどとする報道発表を偽装。地震活動の開始後、数秒以内に携帯電話やパソコンに通知するアプリケーションであるなどと説明し、メールにはWindows向けアプリのダウンロード用リンクを記載して、メールの受信者にインストールさせようとしていた。

リンク先は圧縮ファイルで、ダウンロードして解凍すると実行ファイルが含まれていた。同ソフトウェアの挙動や与える影響については、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が調査を進めているという。

メールの内容はまったくのでたらめで、2019年11月の時点で同庁ではアプリの配布は行っておらず、不特定多数に対してアプリのダウンロードを促すメールの送信なども行っていない。同庁では、リンクにアクセスしたりアプリをダウンロードしないよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2019/11/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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