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2019年3Qの標的型攻撃メールは113件 - 9割はプラント関連

特定の組織に対して執拗に攻撃を繰り返し行っているが、攻撃の目的が情報詐取といった産業スパイ活動なのか、ビジネスメール詐欺(BEC)の準備活動であるかはわかっていない。

同四半期には、7月から8月にかけて5件のビジネスメール詐欺について情報提供があり、1件で実際に被害が生じていた。

また同活動を通じて標的型攻撃に用いられた遠隔操作マルウェアの情報を共有したところ、同マルウェアの接続先であるコマンド&コントロール(C&C)サーバと同じIPアドレスを発信元とする探索行為と見られるアクセスを検知していたとの報告が複数寄せられた。いずれも「Microsoft SQL Server」で利用する1433番ポートへのアクセスだったという。

C&Cサーバからの通信が観測されるケースは例が少ないという。標的型攻撃と直接関連するか、無差別に行った探索行為であるかはわかっていない。

(Security NEXT - 2019/10/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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