Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ランサム「HildaCrypt」に復号ツール - 開発者が復号キーを提供

ランサムウェア「HildaCrypt」の復号ツールがリリースされた。開発者が復号用のプライベートキーを提供したという。

同ランサムウェアは、「AES 256」や「RSA 2048」を用いてファイルを暗号化するランサムウェア。感染すると拡張子が「.HCY!」「.mike」へ変更される。ランサムウェアの名前は、人気アニメ「ヒルダの冒険」の主人公をもとに命名されたものと見られる。

ランサムウェアを発見したセキュリティ研究者がランサムウェア「Stop」の亜種であると指摘したところ、開発者が異なるランサムウェアの「HildaCrypt」であることを明らかにし、復号するためのプライベートキーを提供したという。

同研究者より復号キーの提供を受けたID Ransomwareの研究者が復号化ツールを開発。Emsisoftを通じてリリースされた。開発者は同ランサムウェア「教育目的」で作成したものと釈明しているが、Emsisoftは悪用されるおそれがあると指摘。被害が生じた場合は無料の復号ツールを活用するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2019/10/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

まもなくGW - 長期休暇に備えてセキュリティ対策の再確認を
「VMware ESXi」も標的とするランサムウェア「Akira」に警戒を
再委託先における2023年2月のランサム被害を公表 - 国交省
サーバがランサム被害、UTMの設定不備を突かれる - CRESS TECH
ランサム被害、本番環境への影響がないことを確認 - フュートレック
個情委、人事労務サービスのMKシステムに行政指導 - 報告は3000件超
ランサム被害で情報流出のおそれ、調査を継続 - フュートレック
初期侵入から平均62分で横展開を開始 - わずか2分のケースも
サイバー攻撃で狙われ、悪用される「正規アカウント」
小規模事業者持続化補助金の事務局がランサム被害