Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

キヤノン製デジカメに複数脆弱性 - コード実行のおそれも

「EOSシリーズ」など、キヤノンのデジタルカメラ製品に複数の脆弱性が含まれていることがわかった。同社ではファームウェアのアップデートが準備でき次第、順次提供していくという。

「EOSシリーズ」のほか、「PowerShot G5X MarkII」「同SX70 HS」「同SX740 HS」の通信機能において、画像転送プロトコル「PTP(Picture Transfer Protocol)」の処理に複数の脆弱性が明らかとなったもの。

コマンド処理においてバッファオーバーフローが生じる脆弱性「CVE-2019-5994」「CVE-2019-5998」「CVE-2019-5999」「CVE-2019-6000」「CVE-2019-6001」が存在。細工されたコマンドを処理すると任意のコードを実行されたり、正常に動作しなくなるおそれがある。

さらにユーザーによる承認なしに、ファームウェアがアップデートできる脆弱性「CVE-2019-5995」もあわせて明らかとなった。

同社はこれら脆弱性の判明を受けて、ファームウェアのアップデートを実施すると説明。現在「EOS 80 D」のファームウェアを公開しているほか、他製品についても準備を進めているという。

影響を緩和するため、ファームウェアを適用するまで必要時のみ機能を利用し、安全性を確認できないネットワークや機器への接続を避けるよう呼びかけた。またファームウェアのアップデートは、同社公式サイトより入手するよう求めている。

(Security NEXT - 2019/08/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ
WP向けメールマーケティングプラグインにSQLi脆弱性
HashiCorpのGo言語向けライブラリ「go-getter」に脆弱性
Cisco、セキュリティアドバイザリ3件を公開 - 一部でPoCが公開済み
「Chrome 124」が公開 - セキュリティ関連で23件の修正