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組織横断的なダークネット観測で攻撃予兆を検知する技術 - 慶大らが実証

慶応義塾大学、日立製作所、中部電力の3者は、ダークネットに対する通信を組織横断的に分析することで、サイバー攻撃の予兆を検知する技術を開発した。

特定の端末が割り当てられておらず、本来パケットの送信先とならないIPアドレスで構成されるダークネットを活用。個々の組織における観測では大量の通信に紛れて目立たないサイバー攻撃に対し、組織横断的にダークネットに対する通信を分析し、複数組織に共通して現れる通信から攻撃の予兆を検知する相関分析技術を開発した。

実証では、同技術を用いて1日あたり2000万件のダークネット通信を分析。少量の通信からサイバー攻撃の予兆について検知できできたという。

(Security NEXT - 2019/06/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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