Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

雲仙普賢岳の防災システムで情報流出、闇ネット上に - 国交省

国土交通省は、雲仙普賢岳を観測し、変異などがあった場合に自治体などの関係者へメールで通知する「溶岩ドーム情報配信システム」の登録者情報が外部に流出したことを明らかにした。

同省によれば、九州地方整備局長崎河川国道事務所が管理する同システムから防災情報の発信先となる登録者情報が外部に流出し、ダークネット上に掲載されていることが判明したもの。

同省九州地方整備局や自治体の職員、関連事業者の従業員などの登録情報96人分で、氏名や法人といった登録名、電話番号、メールアドレス、ログインID、平文のパスワードなどが含まれる。システムに関する機密情報などは含まれていない。

同省に関する7件のCSVファイルがダークネット上に掲載されているのではないかとの情報提供が内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)より寄せられ、5月27日22時ごろ問題が発覚した。

翌28日に事態を公表した段階では、同省においてダークネットにおける具体的な公開状況を把握できていなかったことから、第三者への流出といった二次被害は確認されていないと説明していたが、その後ダークネット上で個人情報が公開されていることを把握したとしている。

(Security NEXT - 2023/05/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

サイト改ざんで不正なページが表示 - 手芸用品メーカー
企業承認者のメアド流出、システム不具合で - 案件紹介サービス
再委託先でメール誤送信、イベント参加者のメアド流出 - 香川県
不正アクセスを受け、不正なメール送信 - SOMPO HD傘下の開発会社
県立高でのメール誤送信、Outlookの「取消機能」で再発 - 三重県
「JBoss RichFaces」に対する脆弱性攻撃に注意喚起 - 米当局
ランサム被害、中小企業が6割弱 - 暗号化しない脅迫も
ネットバンク不正送金が前四半期の2倍超 - 過去最悪に
「サイバーセキュリティ関係法令 Q&Aハンドブック」が改訂
企業の健診結果を別企業へメールで誤送信 - 日大病院