Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

欧米当局、ランサム「Hive」を解体 - 捜査官が攻撃インフラに侵入

米連邦捜査局(FBI)やドイツ連邦刑事庁をはじめ、10カ国以上の法執行機関が協力し、ランサムウェアネットワーク「Hive」が利用するインフラを押収したことがわかった。

「Hive」は、参加者に「ランサムウェア」の攻撃インフラを提供し、攻撃を成功させると報酬が得られるアフィリエイトサービス「Ransomware as a Service(RaaS)」を展開。

被害者は、内部のデータを盗み出された上に暗号化され、復号を条件に金銭を要求される。さらに要求に応じないと窃取したデータをリークサイト上に公開するなどと「二重脅迫」が行われる。

アフィリエイトの参加者による攻撃経路も幅広く、メール経由の攻撃のほか、「VPN」や「リモートデスクトッププロトコル(RDP)」などリモートアクセスの経路が狙われたほか、脆弱性を悪用し、多要素認証をバイパスする攻撃なども確認されている。

「Hive」に関連する攻撃の被害は、2021年6月以降にグローバルで1500件以上、要求された身代金は数億ドルにのぼり、攻撃グループは約1億ドルを荒稼ぎしていたと見られる。

(Security NEXT - 2023/01/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

6月はフィッシング報告が減少、証券関連影響 - URLは増加
すかいらーく「テクアウトサイト」 - クレカ情報流出の可能性
Pythonの「tarfile」モジュールにサービス拒否の脆弱性
Apple、「macOS Sequoia 15.6」など公開 - 脆弱性87件を修正
「iOS/iPadOS 18.6」で複数脆弱性を修正 - KEV掲載済みの脆弱性も
「oauth2-proxy」に認証バイパスの脆弱性 - アップデートで修正
こども園で園児情報含む教員用資料をアプリで誤配信 - 目黒区
フォームの設定不備、WS申込者情報が閲覧可能に - 東大付属中
大阪府サイトで公開したIR資料に個人情報を誤掲載 - 大阪市
ウェブサーバにバックドア、DBの個人情報が窃取被害 - 楽待