Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「OpenSSL 1.1.1c」「同1.1.0k」がリリース - 脆弱性やバグを修正

OpenSSLの開発チームは、脆弱性やバグへ対応した「OpenSSL 1.1.1c」「同1.1.0k」をリリースした。

今回のアップデートは、バグの修正を実施するとともに、3月にアドバイザリを公表した「CVE-2019-1543」を修正したもの。

同脆弱性は、認証付き暗号「AEAD(Authenticated Encryption with Associated Data)」である「ChaCha20-Poly1305」の実装における脆弱性。

外部アプリケーションから「OpenSSL」を利用する際、暗号化に用いる「ナンス」で12バイト以上の文字列を設定できるものの、12バイト以降を無視することが明らかとなった。脆弱性の重要度は4段階中もっとも低い「低(Low)」とレーティングされている。

「同1.0.2」系は同脆弱性の影響を受けない。今回「同1.1.1c」「同1.1.0k」とあわせて「同1.0.2s」がリリースされているが、バグへの対応のみでセキュリティに関する修正は含まれないという。

(Security NEXT - 2019/05/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
Adobe、複数製品にアップデート - 250件以上の脆弱性を解消
Pythonの「tarfile」モジュールに脆弱性 - クリティカルも
「M365 Copilot」に情報漏洩の深刻な脆弱性 - すでに修正済み