設定ミスにより危険な状態の「SAP」が多数存在 - 攻撃ツールが流通
ビジネスソフトウェア「SAP」が意図せず外部よりアクセス可能となっているケースが多数存在することがわかった。攻撃ツールもすでに公開されており、重大な影響を及ぼすおそれがある。
アクセス制限などが不十分な状態で意図せず外部に「SAP」製品のコンポーネントを公開しているケースがあるとして、米国のセキュリティ機関や関連ベンダーが注意喚起を行ったもの。
設定に問題があるシステムを侵害するためのエクスプロイト「10KBLAZE」が公開されていることが3月に判明。4月中旬に開催されたセキュリティカンファレンス「OPCDE」においても脆弱なシステムについてセキュリティ研究者より発表された。
3月に「10KBLAZE」について報告したOnapsisは、「SAP Business Suite」「SAP ERP」「SAP CRM」「SAP HCM」「SAP PLM」など、設定ミスによってエクスプロイトの影響を受けるシステムは約90万件にのぼると試算。データベースへのアクセスを許し、情報漏洩が生じたり、データが破壊されるなど、重大な被害につながるおそれもある。
(Security NEXT - 2019/05/08 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「Apache HTTP Server」のゼロデイ脆弱性、国内でも攻撃を観測
米CISA、悪用済み脆弱性リストに10件追加 - 早急に対処を
楽天モバイルのフェムトセルに複数の脆弱性
「Salesforce DX」のCLIで作成したURL、誰でも管理画面へアクセス可能に
スマホアプリ「ぐるなび」に脆弱性 - 任意サイトへの誘導に悪用されるおそれ
NEC製ルータ「Atermシリーズ」の複数製品に脆弱性
SolarWindsのIT管理製品がAPT攻撃の標的に - 巧妙な隠蔽も
CMSの「Drupal」に複数の脆弱性 - アップデートがリリース
VPN認証情報漏洩に見る脆弱性対策を浸透させる難しさ
「PowerDNS Recursor」に脆弱性 - アップデートがリリース