Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

サポートツール「SimpleHelp」の脆弱性が標的に - 米当局が注意喚起

米当局は、リモートサポートツール「SimpleHelp」の既知脆弱性が悪用されているとして注意喚起を行った。

「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へパストラバーサルの脆弱性「CVE-2024-57727」を追加したもの。米国内の行政機関では指定された期間内に対応する必要がある。また広く悪用されるおそれがあるため、利用者に注意を喚起した。

同脆弱性を悪用されると、同ツールで扱ったファイルや、アプリケーションの設定ファイル、認証情報、APIキー、多要素認証に用いられるシードなどが窃取されるおそれがある。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「7.5」。「CVE-2024-57726」「CVE-2024-57728」といった脆弱性とあわせて「SimpleHelp 5.5.8」「同5.4.10」「同5.3.9」にて修正した。

SimpleHelpのアドバイザリでは管理者や技術者アカウントのパスワード変更や、IPアドレスによるアクセス制限など、追加策もあわせて実施するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2025/02/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

秘密管理ツール「OpenBao」に脆弱性 - 任意のコード実行が可能に
Omnissaのメールセキュリティ製品にSSRFの脆弱性 - アップデートが公開
「Microsoft Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性8件を修正
米政府、「Exchange Server」脆弱性で緊急指令 - 週末返上での対応求める
「JWE」のRuby実装に深刻な脆弱性 - 総当たり攻撃のおそれ
「Exchange Server」のハイブリッド構成に深刻な脆弱性 - MSが定例外パッチ
「Azure」や「MS 365 Copilot BizChat」に深刻な脆弱性 - 対応は不要
「HashiCorp Vault」のLDAP認証で多要素認証バイパスのおそれ
「Dell PowerProtect Data Domain」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」
「NVIDIA Triton Inference Server」に複数の深刻な脆弱性