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ブラウザの更新通知を偽装する攻撃 - 1700以上の正規サイトに不正スクリプト

問題のアラート画面では、ブラウザが古く、致命的なエラーが発生したなどと説明。保存されているデータを失ったり、情報漏洩が生じるおそれがあるなどと不安を煽り、画面上のボタンから対応を行うよう促していた。

アラート画面上に配置された「アップデート」ボタンは、実行ファイルやJSファイルを内包するzipファイルにリンク。最終的にはランサムウェアやいわゆる不正送金マルウェアなどがダウンロードされるしくみだった。

同社では、実行ファイルは「JPEGファイル」に偽装したケースのほか、Android向けに悪意ある「APKファイル」がダウンロードされるケースも確認している。

不正なスクリプトが挿入されたサイトは、3月5日の時点で少なくとも1700以上に及んでいる。

多くは「WordPress」が稼働するサイトで、フッター用のコードに悪意あるスクリプトが挿入されていたが、ほかのコンテンツマネジメントシステム(CMS)を利用しているケースや、CMSを利用していないサイトも改ざんの被害に遭っていたという。

(Security NEXT - 2019/03/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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