Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

攻撃グループ「Tick」、資産管理ソフトへの脆弱性攻撃を継続 - 標的型攻撃も

APTグループ「Tick」が関係すると見られる攻撃活動が2018年以降も観測されている。国内組織に対して引き続き攻撃を展開しており、JPCERTコーディネーションセンターが注意を呼びかけた。

20190222_jp_002.jpg
JPCERT/CCが公表したマルウェアの通信先

同グループは、「BRONZE BUTLER」といった名称でも知られ、国内企業の知的財産などを狙って活動する攻撃グループ。

2016年ごろより活動が知られるようになったが、同センターの調査によれば、2018年以降も同グループが関与したと見られる標的型攻撃や、脆弱性攻撃が継続的に観測されているという。

同グループでは、マルウェア「Datper」の感染活動を展開しているが、従来のドライブバイダウンロード攻撃から、メールによる標的型攻撃へシフト。添付ファイルを用いてマルウェアへ感染させようとしていた。

マルウェアそのものも進化しており、2018年2月以前であれば、データの送受信にハードコードされた固定のRC4キーを暗号化に用いていたため、通信内容を解読できたが、3月以降はランダムなRC4キーとRSA暗号を用いるよう変更されるなど巧妙化した。

(Security NEXT - 2019/02/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Pythonの「tarfile」モジュールに脆弱性 - クリティカルも
「M365 Copilot」に情報漏洩の深刻な脆弱性 - すでに修正済み
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Ivanti Workspace Control」に複数脆弱性 - アップデートを公開
新規セキュリティアドバイザリ14件を公開 - SAP
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「GitLab」に複数脆弱性 - 早急にアップデートを
MS、6月の月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性などへ対応
「Adobe Acrobat/Reader」に複数脆弱性 - アップデートで修正
「FortiOS」に複数脆弱性 - 権限の昇格やセッション管理不備など修正