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正規やりとりに割り込むBEC - 盗聴により絶妙タイミングで振込先変更依頼

今回のケースでは、同時期に届いた正規メールで振込先口座が指定されており、内容に食い違いが見られたことから、国内企業の担当者が不審に思い、海外企業へ電話連絡を行ったため、詐欺メールが発覚。被害の発生を避けることができたという。

また偽メールでは、正規のメールとして信じ込ませるため、差出人を正規のメールアドレスに偽装する手口が使われた。実際の返信先には、海外企業のドメインにおける一部文字列をユーザー名に設定したフリーメールのメールアドレスが使用されていた。

同ケースで金銭被害は生じていないが、2018年第4四半期に同機構が報告を受けた4件のうち、2件で金銭的な被害が発生しており、継続的に攻撃が発生しているとして警戒を呼びかけている。

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今回確認された攻撃の流れ(図:IPA)

(Security NEXT - 2019/02/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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