Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

盆休みにパッチ公開日が直撃 - 夏季休暇に向けて十分な備えを

8月に入り、夏季長期休暇の時期を迎えている。夏季休暇は分散する傾向にあるが、盆休みなど6連休から長い場合は9連休にわたる人もいるだろう。2024年は脆弱性が多数公表される「パッチチューズデー」と盆休みが重なるため、例年以上に警戒が必要だ。

長期休暇は、セキュリティ担当者が不在となるなど、通常にくらべて運用体制が手薄となり、インシデントが発生した場合も認知や初動対応が遅れ、被害が拡大するおそれが高い。そのため、ランサムウェアを用いる攻撃者など、休暇を好んで狙うケースもある。

例年セキュリティ機関からも注意が呼びかけられており、休暇を迎える前にあらためてセキュリティ体制を点検したり、組織内で意識を共有し、いざという状況へ備えておく必要がある。

特に外部へ露出されたVPN機器をはじめとするネットワーク機器やサーバ、パスワード設定が甘いリモートデスクトップサービスなどが標的となりやすい。

ソフトウェアやセキュリティ製品が最新の状態であるか確認し、アクセス制御などに不備や設定ミスがないかあらためて確認。パスワード管理状況もあわせて確認し、多要素認証などを設定できる場合は活用する。

ランサムウェアも引き続き猛威を振るっている。攻撃者から手の届かないオフライン環境でバックアップを確保しておくことも事業継続には重要となる。

(Security NEXT - 2024/08/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

採用選考の結果通知メールで異なる宛名を記載 - 東京都
幼稚園登降園管理システムが迷惑メールの踏み台に - 爆破予告も
提出されたファイルから様式例を作成、個人情報が残存 - 長野県
「Active! mail」に深刻な脆弱性、すでに悪用も - 侵害確認方法を調査中
「あいちロボット産業クラスター推進協議会」のサイトが侵害 - 外部サイトへ誘導
米政府、WindowsやApple複数製品の脆弱性悪用に注意喚起
Dell「PowerScale OneFS」に深刻な脆弱性 - 乗っ取りリスクも
リモートアクセス製品「SonicWall SMA100」の既知脆弱性が標的に
「Chrome」に2件の脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
「CVEプログラム」のサービス停止を回避 - CISAがオプション期間を行使