Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2018年11月のDDoS攻撃、約1割減 - 前月上回る規模の攻撃も

2018年11月に観測されたDDoS攻撃は前月から約1割減少した。一方で前月を大きく上回る大規模な攻撃を観測したという。

インターネットイニシアティブ(IIJ)が、同社のDDoS攻撃防御サービスにおいて、2018年11月に検出した攻撃の動向を取りまとめたもの。

同月に検出したDDoS攻撃は448件。前月の492件から約8.9%減となった。1日あたりの攻撃件数は14.9件で、前月の15.8件を下回る。

11月9日には、DNSを悪用した57件のDDoS攻撃を観測。1カ月を通じてもっとも多かったが、いずれも小規模で、送信元や宛先に共通点は見られなかったという。

20190109_ii_001.jpg
DDoS攻撃の検出件数(グラフ:IIJ)

もっとも規模が大きかった攻撃は、おもにDNSを用いたリフレクション攻撃。最大約276万ppsのパケットが送信され、約23.2Gbpsの通信量が発生した。前月もっとも規模が大きかった攻撃の14.0Gbpsを大きく上回っている。

DDoS攻撃の継続時間を見ると、「30分未満」が84.8%と8割以上を占める。一方、「30分以上60分未満」が6.7%、「60分以上90分未満」が4%、「90分以上」も4.4%にのぼる。

もっとも長時間行われた攻撃は、約2時間半にわたるもので、複数のUDPプロトコルを用いた「UDPフラッド攻撃」だった。

(Security NEXT - 2019/01/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2月のDDoS攻撃件数、前月の約1.2倍に - 71Gbps超の攻撃も
1月のDDoS攻撃件数、前月比29%増 - IIJレポート
2023年12月のDDoS攻撃、前月比3割減 - 規模も縮小
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
約194GbpsのDDoS攻撃を観測 - 22分にわたり継続
DDoS攻撃が大幅減 - 一方で約147Gbps超の攻撃も
9月に399件のDDoS攻撃を観測、前月比1割減 - IIJレポート
3Qのインシデント、前期四半期比25%減 - 「サイト改ざん」が大幅減少
150時間近く継続する複合DDoS攻撃 - 最大115Gbpsのトラフィック
2Qのインシデント件数、前四半期比6%減 - 「スキャン」半減