Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

同一コアのスレッド同時実行技術に脆弱性 - サイドチャネル攻撃「PORTSMASH」が明らかに

「PORTSMASH」は、ポートの衝突を用いた手法で、「TLB(Translation Leak-aside Buffer)」ベースの攻撃などメモリサブシステムに依存した他攻撃と比較すると、より高精度のサイドチャネル攻撃が可能だという。

研究チームでは、実証コードを通じて「OpenSSL」ベースのTLSサーバから少ない回数のTLSハンドシェイク試行を繰り返すことで秘密鍵を復元。共有ライブラリや静的ビルドにくわえ、Intel SGXにより保護されたデータも影響を受けるとしている。

脆弱性は、すでにIntelやOSベンダーへ報告済みとしており、研究者チームは、「実証コード(PoC)」をGitHub上で公開。同コードは、「Skylake」「Kaby Lake」で動作するとしており、他環境についてはカスタマイズが必要になるとしている。

また「AMD Ryzen」など「SMT」を持つ他アーキテクチャに関する研究は今回の論文に含まれておらず、今後の研究課題としている。

(Security NEXT - 2018/11/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Firefox 121」をリリース - 脆弱性18件を解消
Cisco製セキュリティアプライアンスにRSA秘密鍵漏洩のおそれ
intel製プロセッサに複数脆弱性、アップデートをリリース - MSやVMwareも対応
「Firefox 95」が公開、新サンドボックス「RLBox」を実装 - 脆弱性13件を修正
CPU消費電力から暗号化キー解析できる攻撃「PLATYPUS」が判明
ランサム「STOP Djvu」に復号ツール - サイドチャネル攻撃で解析
Intel CPUにネットワーク経由で情報漏洩のおそれ - 「NetCAT攻撃」明らかに
「Spectre」に新亜種、「SWAPGS攻撃」受けるおそれ - MSは7月に対処済み
「Firefox 67」がリリース、21件の脆弱性を修正 - コインマイナーのブロックに対応
Intel プロセッサの「MDS」脆弱性、OSベンダーも対応呼びかけ