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同一コアのスレッド同時実行技術に脆弱性 - サイドチャネル攻撃「PORTSMASH」が明らかに

「PORTSMASH」は、ポートの衝突を用いた手法で、「TLB(Translation Leak-aside Buffer)」ベースの攻撃などメモリサブシステムに依存した他攻撃と比較すると、より高精度のサイドチャネル攻撃が可能だという。

研究チームでは、実証コードを通じて「OpenSSL」ベースのTLSサーバから少ない回数のTLSハンドシェイク試行を繰り返すことで秘密鍵を復元。共有ライブラリや静的ビルドにくわえ、Intel SGXにより保護されたデータも影響を受けるとしている。

脆弱性は、すでにIntelやOSベンダーへ報告済みとしており、研究者チームは、「実証コード(PoC)」をGitHub上で公開。同コードは、「Skylake」「Kaby Lake」で動作するとしており、他環境についてはカスタマイズが必要になるとしている。

また「AMD Ryzen」など「SMT」を持つ他アーキテクチャに関する研究は今回の論文に含まれておらず、今後の研究課題としている。

(Security NEXT - 2018/11/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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