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「児童ポルノ」の削除要請、94%が削除 - 「リベンジポルノ」は79%

セーファーインターネット協会(SIA)は、2017年におけるインターネット上の違法、有害情報に関する削除要請の結果を公開した。削除の要請件数は1万8850件で、削除率は87%だった。「リベンジポルノ」では、ひとりの相談者につき、削除依頼が数百件超に及ぶケースも複数あったという。

同協会では、民間の自主的な取り組みである「セーフライン」と、警察庁からの受託事業である「インターネット・ホットラインセンター」を運営。両ホットラインにおける2017年の活動状況を取りまとめた。

両ホットラインを通じて把握した違法情報は4万3647件で、有害情報は1453件だった。内訳は「わいせつ」「児童ポルノ」がいずれも29%で、「リベンジポルノ」が9%だった。

2017年にサイト運営者やプロバイダに削除要請を行った違法、有害情報は1万8850件。そのうち87%が削除された。種類別に削除率を見ると、「児童ポルノ」が94%、「わいせつ」は93%と9割を超えている。

一方、「リベンジポルノ」の相談者数は150人で、前年の105人から1.5倍に増加した。削除率は79%にとどまり、前年の91%から12ポイント低下した。ひとりの相談者で削除の依頼が数百件を超えるケースも複数あり、削除率が7割程度にとどまったことが影響したという。

(Security NEXT - 2018/08/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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